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あご足取材を積極的に企画するのは、先に触れた外資系企業だけではない。自動車や電機、食品など、業種は多岐にわたる。
この中には、現在企業としてのモラルが問われている電力会社も含まれている。特に、原発見学取材では「高級温泉宿や豪華な料理が供された」(別の大手紙)。
多くの電力会社の場合、新聞、テレビだけでなく、週刊誌の記者や編集者も“あご足取材”の対象者となり、囲い込まれていた。
原発関連施設の取材のあとは「ゴルフ場でのコンペが頻繁に開催された」(大手誌副編集長)。賢明な読者なら既に理解していただけたと思うが、「原発施設の取材よりもコンペが目的」なのだ。もちろん、コンペには豪華な景品が用意されていたのは言うまでもない。
東京電力の福島第1原発事故に際し、大手メディアの対応が“東電寄り”だとして、多くの読者や視聴者から批判された背後には、「あご足付き取材」の悪しき慣習があったのは間違いない。換言すれば、筆が鈍って当たり前なのだ。